2024年11月21日 15:00
【フード】業務用カレー・スイーツ(株式会社明治記念館C&S)
「ビジネスチャンスEXPO in TOKYO」の注目出展者たちに、出展内容や見どころをインタビューする本企画。今回は、人気のカレーを業務用へアレンジし、新たな販路開拓に取り組む株式会社明治記念館C&S(東京都港区元⾚坂2-2-23)業務開発部 部長の小瀬大輔さんにお話を伺いました。こだわりのカレーを活用した新しい試みが、外食産業にどのように貢献していくのでしょう?
明治記念館は、日本初の迎賓館である「旧赤坂仮皇居御会食所(天皇のダイニングホール)」を有し、これまで多くの国内外の賓客を迎えてきました。今回の展示では、同館で長年愛されてきた味わいを元に作られた業務用カレーやオリジナルスイーツなどを紹介します。
「当館は長年、結婚式や企業のパーティーなど、館内を利用するお客様へのサービスを中心としてきました。しかし、コロナ禍で外食産業は大きな打撃を受けました。そこで、より多くのお客様に商品をお届けする方法として、自慢のカレーを業務用にアレンジし、新たな販路の開拓に着手することにしました」
明治記念館のレストランで愛されているカレーは、数種類の野菜とスパイスをじっくりと時間をかけて煮込んだ逸品で、爽やかな酸味の後に感じるスパイシーさが特長です。今回、紹介する業務用カレーは、そのカレーを総料理長の指導のもと、業務用に使いやすく改良させたもの。具の入っていないカレーソース、ビーフカレー、チキンカレーの3種類をご用意しています。
「業務用カレーとして提供する場合、味に凝り過ぎると使いづらくなってしまいます。そのため、多くの方に親しみやすいよう、家庭の味に近づけることが最大の課題でした。当館ならではの味わいを活かしつつ、より多くの人が楽しめる味を目指して開発をしました。もちろん、コスト削減にも努力を重ねています」
用途は多岐にわたります。スーパーマーケットなどで販売する惣菜のベース食材の一つとしてやレストランのメニューに加えるだけでなく、介護施設などでのカレーイベントにも利用できます。
「介護施設でのイベントでこのカレーを採用していただいた際は、冷凍のカレーソースを温めてそのまま提供しました。当館は現在77周年を迎えていますが、介護施設の入居者様の中には、若い頃に明治記念館を訪れたことがある方や、ここで結婚式を挙げた方もいらっしゃいました。カレーを通じて懐かしさを感じていただき、喜んでいただけたことを嬉しく思います」
同館が次に目指すのは、業務用カレーの海外輸出です。実は、このアイデアは、昨年の「ビジネスチャンスEXPO in TOKYO」での来場者との出会いがきっかけとなりました。
「海外では日本食ブームが続いており、なかでもカレーは根強い人気があります。しかし、高品質なカレーを一から作り上げるのは大変な手間がかかります。そこで、私たちの業務用カレーをベースとしてご活用いただくことにより、海外で外食産業を展開する企業様のお役に立てるのではないかと考えています。輸出にあたっては、賞味期限をできる限り長く保つ工夫も重ねています」
今回の出展では、実際にいくつかのカレーを試食いただける他、同館で人気のにんにく味噌やオリジナルスイーツも紹介する予定です。
「にんにく味噌は、お土産やギフトなどで人気のある商品を業務用にした万能味噌です。そのまま生野菜に付けて楽しむ野菜スティックはもちろん、鉄板焼きや麺類、鍋物など、さまざまな料理にご利用いただけます。また、ペストリーショップで一番人気を誇る塩味を効かせた福サブレ(写真下)など、オリジナルスイーツも多数取り揃えてございます。当日は、個別に相談できるブースも用意しておりますので、ぜひお気軽にお立ち寄りください」
小瀬さんは、今回の出展をきっかけにして、共同開発にも積極的に取り組んでいきたいと意気込みを語ります。
「当館は、大規模な生産を行える食品工場や専門の倉庫などの施設を所有していません。しかし、結婚式や宴席などで多くのゲストをもてなし続けてきた、こだわりの味には絶対の自信があります。この味を、もっと多くの方々に楽しんでいただくためにも、各地にネットワークをもつ企業様との共同開発に挑戦していきたいと考えています。カレーやスイーツといった既存の商品ではなく、新たな商品を生み出していきたいと考えている企業様のお役に立てればと思います。当社の商品をぜひ一度お試しいただき、ご感想をお聞かせいただければ幸いです」
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